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雑誌目次

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻11号

1979年11月発行

雑誌目次

綜説

睾丸機能検査法

著者: 福谷恵子

ページ範囲:P.1045 - P.1055

はじめに
 近年,睾丸機能に関する研究は,性ステロイドホルモンおよび下垂体性ペプタイドホルモンのラジオイムノアッセイ(RIA)による微量測定法の確立,ゴナドトロピン,アンドロゲンのレセプターアッセイの開発,また超微細構造および分子生物学的研究の導入により飛躍的な進展を示し,間脳—下垂体—睾丸系の相互調節機構,アンドロゲンの作用機序および造精機構の諸問題が次第に明らかにされつつある。このような基礎的研究の進歩はこの方面の臨床医学にも大きな影響を与えている。ここでは日常の泌尿器科臨床に際し,外性器異常,性器発育不全,男子不妊症などを愁訴として外来を訪れてくる患者に対して行なう睾丸機能検査の方法,結果の判定,臨床的意味づけを中心に述べるつもりである。これらの検査の意義に対する理解を助けるために睾丸機能に関する最近の概念について解説し,さらに睾丸機能検査の適応となる主な疾患についてごく簡単に述べる。

手術手技 外来小手術のコツ

尿道カルンクルの切除術

著者: 豊嶋穆

ページ範囲:P.1057 - P.1059

 尿所見が正常であるにもかかわらず,頻尿,排尿時痛を訴える30歳以上の女性患者全例の外陰部視診を実施してみると,そのほとんどにカルンクルを認めた。成書によると,閉経期以後に多くみられるとされているが,比較的若年層であつても注意しなければならないと考えている。帝京大学泌尿器科学教室外来手術室での症例も年々増加傾向にあり,若年者症例が含まれてきている。過去全例病理組織学的検査を実施しているが,すべて良性の尿道カルンクルの診断を得ている。
 病理組織学的には,papilomotous type,telan-giectatic caruncle,そしてgranulomatous typeに分けられている。臨床上では,乳頭腫様にみられるが,ときに広基性を星するものもある。組織学的分類では,扁平上皮と移行上皮の2種類がみられる。

尿道カルンクルの切除術

著者: 近藤捷嘉

ページ範囲:P.1061 - P.1062

はじめに
 カルンクル(尿道小阜)は中年以後の経産婦に多くみられ,外尿道口を中心に発生し,その部位は尿道後壁が主たるものである。カルンクルは暗赤色を呈し,圧痛を認め,容易に出血する。症状としてはカルンクル本来の腫瘍形成,疼痛,出血などとともに,頻尿,排尿痛などの種々の膀胱症状を認める。カルンクルが小さい場合は特に症状もなく,膀胱鏡検査の際に発見されることが多い。このような症例では特に処置せず放置してよいと思われる。カルンクルが大きくなると,発生部位も尿道全周にわたり外尿道口より突出する。さらにカルンクルからの出血あるいはその部の疼痛を訴える。これらの症状を認める症例は以下に述べる切除術の適応と考えられる。ここで述べる方法はかなり古典的な術式であり,さらに改善すべき点も多いと思われる。
 カルンクルの組織像について,百瀬1)は上皮増殖を主変化とする上皮型,血管の増殖肥厚,海綿体様拡張を主変化とする血管型(第1図),炎症性変化の著明な炎症型,各種変化の混在する混合型の4型に分けている。また,宮田ら2)はカルンクルの組織学的観察から,本症の原因は炎症性の変化が主体をなしているとしている。

尿道カルンクルの切除術

著者: 遠藤忠雄

ページ範囲:P.1063 - P.1065

 尿道カルンクルは日常の外来診療でしばしば遭遇する疾患である。外来女性患者にこの尿道カルンクルの占める割合は,百瀬1)によると約3%,宮田2)によると1.6%,斉藤3)によると約3%,今村4)によると2.9%,白井5)によると0.8%と報告している。この尿道カルンクルに対する治療法は多岐にわたり,種々の治療法が行なわれているが,これをまとめてみると,保存療法,根治療法,保存療法と根治療法の併用の三つに大別される。保存療法としては,硝酸銀やフェノールといつた腐蝕剤,あるいは女性ホルモンの欠乏によるとの考えから女性ホルモン剤の内服や軟膏または坐薬,あるいはラジュームその他の放射線療法が報告されている。根治療法は電気凝固,電気切除,単純切除,広汎切除を行なつてUrethroplastyを行なうという方法がある。保存療法と根治療法の併用には,単純切除を行なつて放射線療法を併用する方法がある。さてこれらの治療法のうちどれを選ぶかは諸家によりいろいろである。Kickham6)は保存療法での完全治癒はほとんど望みがないので,腫瘤のある尿道口に沿つて弧状の切開を加え幅広く腫瘤を切除して電気焼灼を行なつている。Walther7)は自分で考案した尿道拡張器で十分尿道口を拡張して,ループ状電気メスにて腫瘤の切除を行なつている。

Urological Letter

インポテンツ患者へのS-Fペニル・インプラントの使用経験/膀胱の多発性乳頭状癌のMutamycinによる治療

ページ範囲:P.1059 - P.1059

 Surgitek Flexirod penile implantの使用経験を述べよう。S-F penile implant (以下SFPIと略す)はMedical Engineering Corporation;3037 Mt.PleasantStreet,Racine,Wisconsin 53403の製品である。
 筆者らはSmall-Carrion型のものより本製品の方を愛用している。本製品はSmall-Carrion型よりも実際に大きい。しかし,尾部は関節状になつているので,使わない時は腹壁に押しつけて置くことができる。本装置の埋め込みの基準は厳密である。医学的,内分泌学的および精神科的検査を経た上で適応症が決定される。筆者らはDr.Victor Politanoの意見に賛成で,精神的インポの患者には行なわない。初期には糖尿病性インポテンツの患者達に行なつた。1例では,インポテンツの理由が不明だつたが,明らかに精神的なものではなかつたので,埋め込みを実施した。

文献抄録

Stage D前立腺癌のホルモン治療長期生存

ページ範囲:P.1065 - P.1065

 前立腺癌にホルモン治療が取入れられて既に40年以上経過するが,なお未解決の問題がある。ホルモン治療が有効な前立腺癌の判定法あるいはその有効期間の推定法などはその一つである。そこで著者らは1963年から1968年にかけて56名のSt.Dの前立腺癌でホルモン治療で10年以上生存した5例の患者について臨床的解析を試みた。この56名のSt.Dの患者はいずれも骨転移があり,また血清中酸フォスファターゼの上昇が認められている。治療は除睾術と女性ホルモン投与を行なつた。10年以上の生存は5名で全体の8.5%であつた。この5名について骨転移形成,水腎症の有無,酸フォスファターゼ値,ヘマトクリット%などについて共通点を調査したが,特に特徴的所見は見当らない。生検による組織のGradeはGleason法によつて見ると,4名はGr.6,1名はGr.7であつた。5名中1名は15年以上生存した。
 一般にSt.Dの前立腺癌は,無治療の場合は平均1年前後で死亡する。前立腺癌の細胞はホルモン感受性があるもの,ないものの集団であるので,この両型細胞の勢力比によつてホルモン依存性の有無がわかれると言われる。従来前立腺癌のホルモン依存性の有無判定のハラメーターはいろいろ挙げられている。

講座

泌尿器科領域の細胞診(5)—非上皮性悪性腫瘍と上部尿路・腎腫瘍の剥離細胞像

著者: 山田喬

ページ範囲:P.1067 - P.1075

Ⅰ.非上皮性悪性腫瘍の剥離細胞診
 尿路上皮周囲に発生する非上皮性悪性腫瘍の発生頻度は低い。しかもある程度の大きさに成長しなければ尿路へ露出しない。しかし,時には尿中へ非上皮性腫瘍細胞が剥脱することがあるし,また最近,経皮的に穿刺吸引法によつて細胞診を行なう者が増えて来たので,一応は非上皮性悪性腫瘍細胞の形態を知る必要が生じて来た。多くは膀胱三角部(この部分および後部尿道はmesodermaloriginである)に発生するといわれるが,もちろんその他の尿路周囲にも発生する。一般に尿中に細胞が剥離したとしても,その量は多くないし,多くは壊死物質や炎症性細胞と共に剥離する(表面が潰瘍を形成している場合のみ剥離するから)。
 膀胱の非上皮性悪性腫瘍の発生頻度はPower1)らによると第1表のごとくであるが,経験的にも,尿路周囲に発生する非上皮性腫瘍のうち最も多いのは筋原性腫瘍であろう。第1表におけるspindleまたはround cell sarcomaと記載されたものは,未分化な腫瘍か,あるいは現在ならばいずれかの組織発生的な名称が与えられるべきもので,統計対象としては意味がない。次は癌肉腫と粘液肉腫,リンパ肉腫,線維肉腫ということになるが,経験的には後二者の方が多いような気がする。

シンポジウム 泌尿器科領域における動脈閉塞法

日本における動脈塞栓術の現況と臨床成績

著者: 町田豊平

ページ範囲:P.1081 - P.1082

はじめに
 直接,臓器の支配動脈内にカテーテルを挿入し,塞栓物質を注入して動脈を閉塞しようとする,いわゆる経皮的動脈塞栓術(transcatheter arterialembolization)は,ここ10数年の間に,放射線科領域での血管撮影手技の発達と共に急速に発展してきた治療法である。
 このtranscatheter embolizationによる治療の歴史は,1960年脳外科領域でLuessenhopにより脳動静脈奇形の治療に応用された報告が最初で,その後,脊髄血管腫,脳腫瘍また消化管出血に対する止血療法としての報告がみられる。

動脈閉塞法の実施手技について

著者: 時実昌泰

ページ範囲:P.1083 - P.1086

緒言
 血管造影の手法を治療に応用したtranscatheterembolizationが近年とみに盛んである。泌尿器科領域では,腎動脈,内腸骨動脈支配下の悪性腫瘍や出血性疾患が特によい対象となる。ここでは演者に課せられた,動脈閉塞の実施手技について概説し,討論の糸口とする。
 血管閉塞法の適応となる疾患では,必ず事前に血管造影診断が必要であるが,この血管造影後に日を改めて閉塞法を行なうことは患者にとつて苦痛である。演者らは,1)閉塞によつてその臓器の機能を失つても支障のないことが血管造影その他で確定的なこと,2)血管造影に引き続き閉塞法を行なつても腎機能が造影剤の使用量(76%Urografin,150〜200ml)に耐えられる見込みであれば,予め患者の同意を得ておいて,両者を同時に行なうことにしている。また閉塞法は血管造影以上にaggressiveな処置であるから,鎮痛,鎮静には十分留意すべきである。

Transcatheter Embolizationに伴う臨床症状,検査所見の変動と臨床効果

著者: 小路良

ページ範囲:P.1087 - P.1090

緒言
 教室では1974年より,腎悪性腫瘍,多発性嚢胞腎,腎血管腫などの疾患に対し術前処置,姑息的治療あるいは止血療法などを目的としてtrans-catheter embolizationを実施している。
 これらの症例に対するtranscatheter emboliza-tionの効果は臨床的に良好な結果を得ているが,embolizationに伴う様々な興味ある臨床症状や臨床検査所見の変動もみられたので,臨床成績を中心に報告する。

腎癌および膀胱癌に対するTranscatheter Embolization

著者: 中野博

ページ範囲:P.1091 - P.1093

序言
 治療を目的としたいわゆるtranscatheter embo-lization (以下閉塞術と称す)は1970年Wholeyら1)により初めて臨床的に応用された。以来今日に至るまで多くの報告があるが,最も多く適用された疾病は腎癌であろう。これは腎が解剖学的にこの治療法に最も適した臓器だからである。膀胱癌に対する閉塞術の報告は少なく,大半は止血が目的である2,3)
 われわれは腎癌および膀胱癌に対し閉塞術を施行し,その治療効果ならびに免疫学的背景を検討した。

動脈閉塞法の臨床評価—再開通,免疫能の推移など

著者: 青木清一

ページ範囲:P.1094 - P.1096

はじめに
 1976年10月より1979年3月まで東海大学泌尿器科学教室にて腎腺癌9例,腎動静脈瘻1例,膀胱腫瘍1例の11症例に対して計14回のtranscatheterembolizationを行ない,その臨床効果などにつき検討を行なつたので報告する。

塞栓術,とくにMMCマイクロカプセルによる化学塞栓術の適応と効果

著者: 加藤哲郎

ページ範囲:P.1097 - P.1100

 各種動脈塞栓術1〜3),とくに新たに開発したMMCマイクロカプセル(MMC.m.c.)を用いた化学塞栓術4〜7)の臨床成績を報告したい。

動脈閉塞法の効果判定

著者: 川村寿一

ページ範囲:P.1101 - P.1104

 近年,人工的動脈閉塞法はひとつの治療手段として用いられるようになり,泌尿器科領域でも,主として腎腫瘍に対して,術前処置として,あるいは非手術例の症状軽減のために行なわれている。このシンポジウムでは本法のもたらす効果の判定ということに焦点をしぼつて述べる。

スティールコイルを用いた動脈閉塞術

著者: 村井勝

ページ範囲:P.1105 - P.1107

はじめに
 カテーテルを使用した動脈閉塞法transcatheterembolization (以下TcE)は,最近数年間に多数の報告がみられるようになり,泌尿器科領域においても腎動静脈瘻,腎出血や,悪性高血圧の治療に本法を用いた報告がなされている。また悪性腫瘍に対しても本法が試みられ術前処置としての有用性や,進行腎癌に対する効果も報告されると同時に,本法の適応も拡がり症例数も増加しているようである。一方,栓塞物質の迷入などによる合併症の報告も散見される。
 著者は慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室で経験したTcEについて,その手技操作と栓塞物質に関し報告するとともに,特に腎癌に対するTcEの有用性に関し若干の検討を加えた。

原著

泌尿器科領域におけるComputed Tomographyについて—いわゆる第4世代CTスキャナーの使用経験

著者: 津川龍三 ,   沼田知明 ,   庄田良中 ,   鈴木孝治 ,   山川義憲 ,   松浦一 ,   埴生知則 ,   丑谷健次 ,   尾内善五郎

ページ範囲:P.1113 - P.1118

はじめに
 コンピューター断層撮影,Computed Tomo-graphy(以下CTと略す)の泌尿器科的応用は,全身用装置の普及とともにもはや日常検査の一つとなりつつある1,2)
 われわれは先に本誌に第2世代のCTスキャナーといわれる米国Ohio-nuclear社のDelta-scan50装置による画像を中心に報告した3,4)。なお,各科領域における報告も数多くなされている5,6)。今回は,その後開発された同社のいわゆる第4世代装置,Delta-scan 2020,fan beam X-ray rota-tionary方式を使用する機会を得たので報告する。症例は1979年2月から6月末まで12例経験した。

症例

陰嚢内Castleman's lymphomaの1例

著者: 多胡紀一郎 ,   押正也 ,   保坂義雄 ,   仁藤博 ,   陳維嘉 ,   川原穣

ページ範囲:P.1119 - P.1122

 Castleman's lymphomaは,1954年Castlemanが胸部写真上,左前縦隔部腫瘤陰影を認めた40歳男子の病理組織像について,Hyperplasia of me-diastinal lymphonodesと記載したことに始まる1)。CastlemanらがThymomaの再検討から出発したごとく,本症はThymomaと似て非なる特徴的組織所見を呈するが,成因,本態,病理学的見解に関しては,いまだ一致を見ない。われわれは本腫瘤が陰嚢内に発生した極めて稀な1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

Case Stady

前立腺肥大症に合併した高度な両側水腎症が留置カテーテルによつて改善しなかつた例

著者: 柳沢温 ,   渡辺健二

ページ範囲:P.1125 - P.1128

 65歳,男性,建具職。
 1974年9月,脳血栓の発作があり,以後右半身麻痺が続いている。1976年7月,リハビリテーションのため入院中に肉眼的血尿と排尿困難に気づいた。同年7月28日,前立腺肥大症として某総合病院にてTUR-Pが行なわれた。しかし,排尿困難はあまり改善しなかつた。なおこの時,左水腎症も存在したが,その原因の追求は行なわれなかつた。1979年6月,排尿困難が増強し尿閉となり,留置カテーテルが必要となつた。KUB,DIP,尿道造影の写真を持参して当科を受診した。このときの診断は,両側腎結石兼水腎症,前立腺肥大症,前立腺結石,および右尿管結石の疑いであつた。両側水腎症の原因は,前立腺肥大症によるものと考えしばらく留置カテーテルを続けて水腎の回復を期待することにした。しかし,3ヵ月間の留置カテーテルに拘わらず水腎症の改善はみられなかつた。

印象記

第18回国際泌尿器科学会に出席して

著者: 阿曽佳郎 ,   櫻井勗 ,   増田富士男

ページ範囲:P.1129 - P.1132

 本年6月25日より29日までParis市内の大会議場(Palais de Congress)で開催された第18回国際泌尿器科学会は参加65ヵ国,同伴者を除いて1,000名を越える登録者があり,盛大に行なわれた。帰国後本誌編集部より印象記の依頼があつたので,思い出しながら私なりに感じたことを二,三記してその責を果したい。
 主題であつたImmunologicaltherapy in urology,Epidemiologyof lithiasis,Hydrodynamics ofwidely dilated ureter,Extracorpo-real surgery of the kidney andintrarenal surgery under hypo-thermia,Arterial embolic occlusiontherapy in urologyについては他の先生方より感想が述べられると思うので,私は自由演題の一つとしてとりあげられた膀胱腫瘍と,FilmSession,展示について述べる。

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交見室

著者: 小柴健 ,   高崎悦司 ,   河辺香月 ,   河村信夫

ページ範囲:P.1134 - P.1135

Polypectomy Snareを利用した経尿道的膀胱腫瘍切除法
 Polypectomy snareを利用して有茎性の膀胱腫瘍をその茎部で切断し,腫瘍を一塊として切除する方法(臨泌,33巻9号,北村論文)は,たしかに新らしい手技であり,興味深く通読した。機会があつたら筆者も一度ためしてみたいと思つている。
 しかし,その実施に際して私が一番危惧するのは,一塊として切除した腫瘍を膀胱内から除去する点である。著者らはsnareを改良すれば3cm以上の径の腫瘍も茎部で切除することが可能とのべているが,それを一塊のままで膀胱から除去するのは極めて困難であると思う。腫瘍が大きい場合にはsnareを用いてさらに分割するとのべているが,茎を失つて膀胱内を浮遊している腫瘍を捕捉して細断するのは,実際上は非常にめんどうな時間のかかることになりかねない。はじめから吸引除去容易な大きさの切片に順次切除して基底部に達する方が,むしろ容易な手技とはいえないだろうか。なれた術者なら3〜4cm径の有茎性腫瘍を従来の切除鏡を用いて切除するのには,せいぜい5〜10分もあれば十分である。

基本情報

臨床泌尿器科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1332

印刷版ISSN 0385-2393

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