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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻11号

1979年11月発行

手術手技 外来小手術のコツ

尿道カルンクルの切除術

著者: 豊嶋穆1

所属機関: 1帝京大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1057 - P.1059

文献概要

 尿所見が正常であるにもかかわらず,頻尿,排尿時痛を訴える30歳以上の女性患者全例の外陰部視診を実施してみると,そのほとんどにカルンクルを認めた。成書によると,閉経期以後に多くみられるとされているが,比較的若年層であつても注意しなければならないと考えている。帝京大学泌尿器科学教室外来手術室での症例も年々増加傾向にあり,若年者症例が含まれてきている。過去全例病理組織学的検査を実施しているが,すべて良性の尿道カルンクルの診断を得ている。
 病理組織学的には,papilomotous type,telan-giectatic caruncle,そしてgranulomatous typeに分けられている。臨床上では,乳頭腫様にみられるが,ときに広基性を星するものもある。組織学的分類では,扁平上皮と移行上皮の2種類がみられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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