文献詳細
シンポジウム 泌尿器科領域における動脈閉塞法
文献概要
緒言
血管造影の手法を治療に応用したtranscatheterembolizationが近年とみに盛んである。泌尿器科領域では,腎動脈,内腸骨動脈支配下の悪性腫瘍や出血性疾患が特によい対象となる。ここでは演者に課せられた,動脈閉塞の実施手技について概説し,討論の糸口とする。
血管閉塞法の適応となる疾患では,必ず事前に血管造影診断が必要であるが,この血管造影後に日を改めて閉塞法を行なうことは患者にとつて苦痛である。演者らは,1)閉塞によつてその臓器の機能を失つても支障のないことが血管造影その他で確定的なこと,2)血管造影に引き続き閉塞法を行なつても腎機能が造影剤の使用量(76%Urografin,150〜200ml)に耐えられる見込みであれば,予め患者の同意を得ておいて,両者を同時に行なうことにしている。また閉塞法は血管造影以上にaggressiveな処置であるから,鎮痛,鎮静には十分留意すべきである。
血管造影の手法を治療に応用したtranscatheterembolizationが近年とみに盛んである。泌尿器科領域では,腎動脈,内腸骨動脈支配下の悪性腫瘍や出血性疾患が特によい対象となる。ここでは演者に課せられた,動脈閉塞の実施手技について概説し,討論の糸口とする。
血管閉塞法の適応となる疾患では,必ず事前に血管造影診断が必要であるが,この血管造影後に日を改めて閉塞法を行なうことは患者にとつて苦痛である。演者らは,1)閉塞によつてその臓器の機能を失つても支障のないことが血管造影その他で確定的なこと,2)血管造影に引き続き閉塞法を行なつても腎機能が造影剤の使用量(76%Urografin,150〜200ml)に耐えられる見込みであれば,予め患者の同意を得ておいて,両者を同時に行なうことにしている。また閉塞法は血管造影以上にaggressiveな処置であるから,鎮痛,鎮静には十分留意すべきである。
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