文献詳細
原著
子宮全摘後の神経因性膀胱の尿失禁—臨床像と治療法
著者: 斉藤博1 仲山実1 平賀聖悟2 水尾敏之2 牛山武久2 立花裕一2
所属機関: 1東海大学医学部泌尿器科学教室 2東京医科歯科大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.1183 - P.1188
文献概要
子宮癌に対する広範性子宮全摘後の神経因性膀胱については,すでに婦人科領域で多数報告されているが(三谷,1956,19701);小林,1962,19772)),泌尿器科受診例は陳旧例,重症例,尿管膣瘻合併例などが比較的多く含まれているためか,症状も婦人科領域の報告とは若干異なるようである。
また,報告の主題もほとんど排尿困難についてであり,尿失禁についてはあまりふれられておらず,比較的放置された分野といえそうである(遠藤,19743);河村,19754);新川,19765))。
掲載誌情報