icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻12号

1979年12月発行

文献概要

Case Study

難治性の昼夜尿失禁を訴えて来院した症例

著者: 福井準之助1

所属機関: 1信州大学泌尿器科

ページ範囲:P.1221 - P.1224

文献購入ページに移動
 10歳,女児。生来,昼夜間の尿失禁がある。便失禁はない。排尿状態は,正常の排尿もあり,尿線も太く勢いもよい。尿意を感じるとすぐ便所に行かないと失禁状態となることが6歳頃まで続いたが,現在はない。月に2〜3回ほど,半日位パンツを汚さないこともあるという。また排尿後腹圧を加えると,尿の漏出があるという。頻尿はない。小さい頃に比べ現在では,1日2〜3回位パンツの交換を行なわなければならない程,尿失禁の量が増えてきた。4歳頃より某病院で向神経薬剤や抗コリン剤の投与を受けていたが,ほとんど効果なく,最近では,服用したりしなかつたりしている。学校の旅行が近づいたので,母親が心配して本院を一緒に受診した。既往歴,家族歴には,特記すべきことはない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら