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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻3号

1979年03月発行

文献概要

綜説

泌尿器科領域の心身症

著者: 長田尚夫1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.215 - P.224

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Ⅰ.心身症とは
 最近,心身症についての関心が高まつてきたとはいえ,必ずしも正しく理解されているとは言い難い。泌尿器科領域における心身医学的研究が臨床各科にくらべ少ない現状から,本論に入る前に心身症とは何かについて簡単に説明しておく。
 日本心身医学会において1,2),「身体症状を主とするが,その診断や治療に心理的因子についての配慮が特に重要な意味をもつ病態」と定義され,これが狭義の心身症である。さらに,「身体的原因によつて発生した疾患でも,その経過に心理的因子が重要な役割を演じている症例や,一般に神経症とされているものがあつても,身体症状を主としている症例は,広義の心身症として扱つた方が好都合のこともある」これが広義の心身症である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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