文献詳細
手術手技
文献概要
はじめに
最近の膀胱癌に対する外科的療法は経尿道的切除術と膀胱全摘除術が増加し,膀胱部分摘除術が減少する傾向にあると言えよう。つまりいわゆるlow grade,low stageのものは経尿道的に治療できるし,浸潤度の高いものに対しては従来よりも適応が拡大されて全摘除術を行なう場合が増えているように思えるからである。そこで膀胱全摘除術を行なうにあたり,術中に遭遇するであろう直腸損傷についてどのように対処し,どのような点に注意すべきかを述べてみたい。
最近の膀胱癌に対する外科的療法は経尿道的切除術と膀胱全摘除術が増加し,膀胱部分摘除術が減少する傾向にあると言えよう。つまりいわゆるlow grade,low stageのものは経尿道的に治療できるし,浸潤度の高いものに対しては従来よりも適応が拡大されて全摘除術を行なう場合が増えているように思えるからである。そこで膀胱全摘除術を行なうにあたり,術中に遭遇するであろう直腸損傷についてどのように対処し,どのような点に注意すべきかを述べてみたい。
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