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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻3号

1979年03月発行

原著

前立腺肥大症に対するPhenoxybenzamine (POB)の臨床効果とその水力学的検討

著者: 伊達智徳1 熊川健二郎1 高橋美郎1 小林正人1 横山純1

所属機関: 1福島県立医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.265 - P.270

文献概要

緒言
 前立腺肥大症の根治的治療法は腺腫の外科的摘除である。近年,麻酔法の発達,手術器械の改良などにより,TURPやcryosurgeryが,かなりのpoor risk患者にも施行し得るようになつてきた。しかし,なお手術禁忌例,手術不能例も多く,薬剤による保存的療法を強いられる場合も少なくない。
 従来より,前立腺肥大症の法療法としては薬草エキス,Alanine Glutamineなどある種のアミノ酸製剤,動物前立腺抽出エキスなどが使用されてきている。これらの薬剤は,本症の第II〜III期になると効果もうすれることが多く,また作用機序も不明であり,何らかの抗浮腫作用,血流改善作用という程度にしか解されていない。直接前立腺組織の萎縮効果を期待してProgesteroneを主とする性ホルモン療法も試みられているが,一定した評価はないようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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