文献詳細
Urological Letter
文献概要
腎上極の腫瘤や副腎腫瘍に対しては経胸腹腔式切開の方がよいが,腎の中部ないし下極の腫瘤の手術のためには,図に示すような直角切開が素晴らしく都合が良い。
この直角切開は腋窩線の部から臍に向つて切開を進め,そこから垂直に剣状突起に至らしめる。切開は腹直筋筋膜を通し,同筋をも切開する。この切開により大事な神経を切ることはない。腹膜を切開してから角のある弁状のフラップはその角の筋膜にタオルクリップをかけて,側方に圧排する。この切開法で,患側の上腹部に十分に露出できるし,同側の後腹膜腔にも容易に入り得る。この切開法は正中切開法よりはるかにすぐれており,しばしば経胸腹式手術をしないで済ませることもできる。
この直角切開は腋窩線の部から臍に向つて切開を進め,そこから垂直に剣状突起に至らしめる。切開は腹直筋筋膜を通し,同筋をも切開する。この切開により大事な神経を切ることはない。腹膜を切開してから角のある弁状のフラップはその角の筋膜にタオルクリップをかけて,側方に圧排する。この切開法で,患側の上腹部に十分に露出できるし,同側の後腹膜腔にも容易に入り得る。この切開法は正中切開法よりはるかにすぐれており,しばしば経胸腹式手術をしないで済ませることもできる。
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