臨床泌尿器科33巻4号

1979年04月発行

症例

化膿性孤立性腎嚢胞の1例

著者： 寺沢明夫¹ 飯島崇史¹ 中原東亜¹ 武田淳志¹ 浜崎啓介² 三輪恕昭² 折田薫三² 藤田幸利³

所属機関： ¹武田外科胃腸科病院 ²岡山大学医学部第1外科学教室 ³岡山大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲：P.389 - P.392

文献概要

緒言
　化膿性孤立性腎嚢胞は，欧米では1917年，Cassioliにより最初に発表されたが，本邦では1953年の近藤の報告^1）が初例であり，以後斯波ら^2）の1967年の集計報告を含めて，6例の記載^3〜6）を認めるにすぎない。最近われわれはその1例を経験したので，若干の考察を加えて報告する。