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症例
Sipple症候群の1例
著者: 川村直樹1 高橋茂喜1 富田勝1 秋元成太1 川井博1
所属機関: 1日本医科大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.397 - P.400
文献購入ページに移動褐色細胞腫と甲状腺癌の合併例は1931年,Eisen-bergら1)が報告したのが最初であるが,両者の合併頻度の極めて高いことが1961年,Sipple2)により指摘され,その後,Sipple症候群と呼ばれている。一方,Steinerら3)は1968年,家族性の本症候群(時に副甲状腺の過形成または腺腫を合併する)を,下垂体,副甲状腺,膵ラ氏島の腫瘍を合併したmultiple endocline neoplasia,type 1(MEN,type 1)に対しMEN,type 2と呼んだ。われわれは今回,いわゆるSipple症候群またはMEN,type 2に相当する症例を経験したので,ここに報告する。
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