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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻6号

1979年06月発行

綜説

抗菌剤の最近の話題—特に耐性菌を中心として

著者: 三橋進1 伊予部志津子1 井上松久1

所属機関: 1群馬大学医学部微生物学教室,群馬大学医学部耐性菌研究施設

ページ範囲:P.523 - P.534

文献概要

はじめに
 抗菌剤のめざましい発展とその威力にもかかわらず現在なお感染症が重要視されているのは,薬剤耐性菌の出現とそのすみやかな伝播が多くの抗菌剤を無力にしているからである。特に毒力が弱いのにもかかわらず感染性定着性の強い性質をもつために長期入院患老に感染し,種々の抗菌剤に対して耐性化した菌による病室の汚染も感染症の治癒を妨げる大きな原因となつている。われわれは耐性菌が如何に増え広がつていくかを遺伝学的な立場から調べ,更に生化学的立場からこれら耐性菌に対してどのような抗菌剤を用いるかを研究してきた。以下耐性菌の伝播,薬剤耐性の機構について最近の知見を述べ,加えてどのような抗菌剤が現在求められ開発されつつあるかを紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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