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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻6号

1979年06月発行

症例

Achromobacter xylosoxidansが分離された急性尿道炎の1例

著者: 高橋美郎1 平井庸夫1 白岩康夫1 茂田士郎2

所属機関: 1福島県立医科大学泌尿器科学教室 2福島県立医科大学細菌学教室

ページ範囲:P.599 - P.602

文献概要

緒言
 従来,グルコース非発酵性グラム陰性桿菌であるAchromobacter xylosoxidans (以下A.xylosoxi-dansと略す)については,その病原性および感染に対し,あまり関心が持たれていなかつたように思われる。しかし近年,脳神経外科領域1),耳鼻科領域2)などでの感染報告例が相次いで発表され,その病原性がしだいに注目されつつある。一方,術後脳室炎患者の尿中にA.xylosoxidansを証明した報告はあるものの,尿路感染症において,本菌が尿道分泌物から分離,同定された報告はない。
 われわれは臨床上淋菌性と患われた急性尿道炎患者の尿道分泌物中に淋菌を見出し得ず,培養にて,A.xylosoxidansが分離,同定された1例を経験したので,その病因についての若干の考察も含めて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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