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ホルモンによる腎癌の消長については過去十数年いろいろと論じられている。進行性腎癌にエストロゲン拮抗剤投与が一つの治療法として確立されている。最近ではSamuels(1968),Paine(1970)らにより進行性腎癌に対してエストロゲン拮抗剤は患者の7%ないし20%に他覚的所見の改善が見られることが報告されている。
このことはHoruing(1956)らのgolden hamsterを用いた移植腎癌へのエストロゲンの影響に関する実験でも立証されている。以上の事実を考慮すると長期間エストロゲン投与をうける患者に腎癌が誘発されるのではないかとの疑問が当然おこつてくる。
このことはHoruing(1956)らのgolden hamsterを用いた移植腎癌へのエストロゲンの影響に関する実験でも立証されている。以上の事実を考慮すると長期間エストロゲン投与をうける患者に腎癌が誘発されるのではないかとの疑問が当然おこつてくる。
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