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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻8号

1979年08月発行

交見室

小児睾丸腫瘍と先天異常の合併について/精管切断術について

著者: 大田黒和生1

所属機関: 1名古屋市大泌尿器科

ページ範囲:P.820 - P.821

文献概要

 本誌33巻6号掲載,坂下氏らの論文「小児睾丸腫瘍と先天異常の合併」を読ませていただいた。北大泌尿器科教室における25年間の経験例として,14歳以下の小児睾丸精上皮性腫瘍,25例を紹介,その中で,ことにyalk sack tumorの20例中に下大静脈後尿管,膀胱憩室,臍ヘルニヤ,Down症候群の各1例をみとめ,一方,teratoma mature 5例中1例に同側の鼠径ヘルニヤがみとめられたと報告している。そして,25例中5例(20%)という高率に先天異常の合併をみたことは注目に値するとのべている。
 さらに,重要な意見として,小児睾丸腫瘍はyalk sack tumorとteratoma matureの2種しかなく,思春期以後の睾丸腫瘍とは異なると主張されている。この分類に関しての考え方は文献にも引用されているBrosman, S.およびGondos, B.(1974)の分類に従つたものと思われるが,この点についてはまだ問題が残されているように思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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