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手術手技 外来小手術のコツ
精索静脈瘤の根治手術—内精静脈高位結紮術について
著者: 丸田浩1
所属機関: 1札幌医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.851 - P.853
文献購入ページに移動精索静脈瘤(varicocele)は,Internal spermaticveinの逆流防止機構が働かないために,静脈血がうつ滞し,plexus pampiniformisが異常拡張したものである(第1図)。Internal spermatic vein走行の解剖学的特徴から,97%は左側に認められている。
本症による自覚症状は,漠然とした不定の愁訴が多い。また患者が未婚者である場合,結婚を契機として,静脈瘤が消失することもあり,従来外科的な治療対象として,あまり考慮されていなかつた。
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