文献詳細
手術手技 外来小手術のコツ
文献概要
精系静脈瘤の病態を理解する上にも,手術にあたつても,解剖,特に睾丸,副睾丸の動脈および静脈系の解剖を理解することが大切で,まずこれについて触れたい。睾丸,副睾丸は第1図のごとく,次の3つの動脈系で栄養され,内鼠径輪の末梢で多数の吻合を営んでいる1)。①内精動脈(腹部大動脈の分枝),②精管動脈(下膀胱動脈の分枝),③外精動脈(下腹壁動脈の分枝),ただし,外精動脈は男性の2/3にのみ存在すると言われている2)。
静脈系は,第2図のごとく2つのSystemに分れる。①Primary System (内精静脈,精管静脈および外精静脈),②Secondary System (浅および深下腹壁静脈,浅内回旋静脈,内および外陰部静脈)。
静脈系は,第2図のごとく2つのSystemに分れる。①Primary System (内精静脈,精管静脈および外精静脈),②Secondary System (浅および深下腹壁静脈,浅内回旋静脈,内および外陰部静脈)。
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