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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻9号

1979年09月発行

手術手技 外来小手術のコツ

精索静脈瘤の根治手術

著者: 村田庄平1 三品輝男2

所属機関: 1松下病院泌尿器科 2京都府立医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.859 - P.861

文献概要

はじめに
 精索静脈瘤とは陰嚢内蔓状静脈叢の異常拡張と捻れたもので,特発性静脈瘤と症候性静脈瘤とに分けられる。特発性静脈瘤の多くは陰嚢部の静脈怒張のみを訴えるが,ときに局所の痛みを伴うこともあり,立位で増強する。本症は男子不妊の原因となることも知られており,妊孕力の低下した症例には,精索静脈瘤を有するものが多いとされている1)
 一方,症候性静脈瘤は腎細胞癌や後腹膜腫瘍などによる腎静脈や精巣静脈への腫瘍栓塞や圧迫によるもので,精索静脈瘤が急に生じた時や,特に右側に発生した場合,注意しなければならない2)
 ここでは特発性精索静脈瘤に対して,私達の行なつている手術術式と,精索静脈瘤について簡単に説明する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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