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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻9号

1979年09月発行

症例

精系静脈瘤を合併した腎癌の2例—精系静脈瘤の成因について

著者: 淡河洋一1 滝川浩1 湯浅誠1 今川章夫1

所属機関: 1高松赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.901 - P.904

文献概要

緒言
 腎癌に精系静脈瘤を合併することは古くからしられている。その成因は腫瘍栓塞もしくは周囲癌組織の圧迫による睾丸静脈の閉塞によるとされている。最近2例の精系静脈瘤を合併した腎癌を経験したが,睾丸静脈の閉塞は認められず,むしろ腎腫瘍内の巨大な動静脈瘻により腎静脈圧が上昇し,睾丸静脈に波及したことが,精系静脈瘤の成因と考えられた。腎癌における精系静脈瘤の成因について考察を加え症例を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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