icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻1号

1980年01月発行

手術手技 外来小手術のコツ

外尿道口切開術

著者: 桑原正明1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.23 - P.25

文献概要

 外尿道口切開術の適応となる外尿道口狭窄症は男性では炎症(亀頭炎,亀頭包皮炎や尿道炎)の瘢痕性治癒によつて二次的に生じることが多い。しかし,TURの術後や内視鏡検査,さらに長期間尿道カテーテルを留置した後などに生じることがあり,泌尿器科医が日常遭遇することが多い疾患の一つである。先天的な外尿道口狭窄症は少ないが,このうち高度な狭窄症(いわゆるpinpointmeatus)はほとんどがhypospadiaに合併するものである。極く稀には新生児で外尿道口が亀頭部と連続した皮膚でおおわれるurethral membraneのようなものもある。
 外尿道口狭窄が膀胱尿管逆流症(VUR)や尿路感染症の原因となるような例は比較的稀であるが,婦人や小児,とくに女児においてはくり返す尿路感染症やVURの原因となることが少なくない。こうした例では本症の診断と治療は重要であり,泌尿器科医だけではなく産婦人科や小児科医も正しい知識をもつことが要求される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら