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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻10号

1980年10月発行

文献概要

綜説

腎不全治療の現状

著者: 阿岸鉄三1

所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター

ページ範囲:P.927 - P.936

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I.血液浄化法の現状
 血液浄化法または浄血法は比較的新しい用語であるが,blood purificationあるいはblood modifi-cationに対応する言葉である。人工的に腎不全患者の血液を清浄化する手段は,数年前まではほとんどの場合,透析という物理現象を基本的原理とする血液透析,または腹膜透析であつた。現在でも,大多数の腎不全患者は透析により生命を維持されているが,後述するような透析以外の原理によつて維持されている患者も多くなつてきており,とくに現行透析療法の問題点とその解決が話題となる場合には,透析以外の血液浄化法についても必然的に触れなくてはならなくなる。
 血液浄化手段の多様化は,とくに日本において顕著であつて,国内外の関連学会での発表を聞き,機器展示を見るとき,その傾向にすぐに気づくはずである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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