icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻11号

1980年11月発行

Urological Letter

破裂睾丸のラジオアイソトープ診断,他

ページ範囲:P.1041 - P.1041

文献概要

 17歳の男子が来訪した。左睾丸に外傷をうけて腫脹し始めてから48時間たつている。フットボールをしていて蹴られたのである。陰嚢の左側内容が腫大し,陰嚢壁には浮腫もあり,いくらか発赤していた。ラジオアイソトープによるスキャンでは左睾丸には動脈血が流入していないという診断であつた。患者およびその父にこの所見を話し,手術することに同意を得た。
 開けてみると中には血腫があり,睾丸は下半分が裂けていて血腫で包まれており,チアノーゼになつていた。この断裂した下半分の睾丸組織を除去してみると,睾丸白膜内に在つた残りの上半分の睾丸組織には正常な動脈血が流れていた。そこで正常の約半分のこの睾丸組織を温存した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら