文献詳細
手術手技
文献概要
下大静脈に手術的操作を加えることは,泌尿器科では術中に起こることがまれにある。ところが最近になつて積極的に下大静脈に種々の手術的操作を加える機会が多くなつてきている。たとえば下大静脈後尿管に対する下大静脈の離断後再縫合,あるいは下大静脈内に介在する腫瘍血栓の摘出などがそれである。
この手技そのものは血管外科的にみれば,それ程複雑なものではない。ただこの手術に際して下大静脈の特性から二,三の問題点がある。すなわち重要臓器からの血行遮断,側副血行の応用,術中出血に対する処置,心臓外科的手技との併用などである。
この手技そのものは血管外科的にみれば,それ程複雑なものではない。ただこの手術に際して下大静脈の特性から二,三の問題点がある。すなわち重要臓器からの血行遮断,側副血行の応用,術中出血に対する処置,心臓外科的手技との併用などである。
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