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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻12号

1980年12月発行

原著

炭素繊維を用いた尿道筋電図用電極と圧センサー

著者: 白岩康夫1 高岩正至1 伊達智徳1 石渡久善1 小林正人1 塚原進2 片平清昭2

所属機関: 1福島県立医科大学泌尿器科学教室 2福島県立医科大学第二生理学教室

ページ範囲:P.1159 - P.1163

文献概要

緒言
 炭素繊維carbon-fiber(CF)とは化学繊維を炭化して得られる直径7μ,比重1.3,比抵抗1〜3×10−3Ωcmの電気的には半導体に属する線状物質である。この繊維はリード状,フェルト状,ネット状に加工され,あるいは樹脂で板状に硬化させて‘医用以外の目的に使用されてきた。CFはすぐれた機械的特性を有するが,金属線と接続する場合,安定度や雑音発生の上で問題があり導電性に着目した応用があまりなされていなかつた。最近この領域の研究が進歩して,CFと金属との接触時の通電による電流—電圧特性が検討され,上記の問題点に解決がみられ,CFの機械的性質や導電性に着目した生体情報計測のための新しい電極やメカニカルトランスジューサが開発された1〜5)
 著者らはCFを用い,尿道特に後部尿道壁の活動電位を誘導するための電極と,後部尿道壁圧測定用の圧センサーを作製し検討を加えたところ,種々の生体情報を従来の電極や圧センサーと同等もしくはそれ以上の特性で計測でぎることを知つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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