文献詳細
手術手技 外来小手術のコツ
文献概要
内尿道切開術は古い歴史をもつ手術法である。現在用いられるMaisonneuve刀は1854年,Otis刀は1872年に考案されたことをみてもその歴史の長さがわかる。ただ不幸にも本法が発表された頃は術後の合併症が多いとして1940年頃まで省りみられなかつた1)。しかし,化学療法の発達は従来恐れられた術後の感染を予防し,それに伴つて瀕痕形成や出血の危険もほとんどないことがわかつて,最近は安全確実な方法として改めて見直されると共に適応も拡げられつつある。何にもまして手技の簡単なことが本法の特徴であり,もつと広く使われてよい手術法といえる。
筆者はもつぱらMaisonneuve刀(第1図)を用いており,その一部の成績は既に本誌に報告した2)。ここではMaisonneuve刀を用いるわれわれの手技と,若干の問題点について筆者の考えを述べてみたい。
筆者はもつぱらMaisonneuve刀(第1図)を用いており,その一部の成績は既に本誌に報告した2)。ここではMaisonneuve刀を用いるわれわれの手技と,若干の問題点について筆者の考えを述べてみたい。
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