文献詳細
原著
文献概要
女性で逆行性尿道膀胱撮影を行なうことはその解剖学的構造故にはなはだ困難である。通常は膀胱へ造影剤を注入し,排尿時の尿道走行,形態を観察している。しかし,X線透視を用いない検査では撮影のタイミングが難しく,また排尿不能例ではまつたく尿道に関する情報が得られない。そこでこの空間を埋めるため今回報告する金属鎖を尿道に挿入する方法が工夫された。この方法はすでに26年前Hodgkinson1,2)により発表されたが,本邦ではあまり用いられていないようである。われわれの検査手技について報告する。
掲載誌情報