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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻2号

1980年02月発行

症例

ヘルペスウイルスによる尿路疾患の2例

著者: 岩間汪美1 安田耕作1 柳重行1 井坂茂夫1 島崎淳1 片海七郎2 斉藤聰明3

所属機関: 1千葉大学医学部泌尿器科学教室 2君津中央病院泌尿器科 3君津中央病院皮膚科

ページ範囲:P.171 - P.174

文献概要

 ウイルス性疾患はウイルスとその侵襲をうける特定の臓器により,神経系,呼吸器系,皮膚粘膜系などの4種類に疾患分類されている。その特徴的な臨床症状より診断が容易になされるものもある。皮膚粘膜系ウイルスは麻疹,風疹,ヘルペスウイルスなどが,神経系ウイルスにはポリオ,エコー,ヘルペスウイルスなどがあることは周知のことである。通常泌尿器科で認められるものは,外陰皮膚の帯状疱疹などの発疹性疾患であり,それ以外の尿路のウイルス性疾患は発見が困難なことは言をまたない。しかし,尿路には粘膜もあり,神経も分布しており,前述の各ウイルス性疾患分類より,各臓器に親知性をもつウイルス性疾患を十分考慮にいれなければならない。
 最近,われわれはウイルスが原因と考えられる尿路疾患の2症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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