icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻2号

1980年02月発行

小さな工夫

簡便な溶石灌流液選択実験装置

著者: 荒木徹1 公文裕巳1 武田克治1 東条俊司1 大森弘之1

所属機関: 1岡山大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.185 - P.185

文献概要

 溶石灌流液を用いて腎盂内で結石を溶解する試みが最近再び盛んになつている。サンゴ状結石摘出術時の取り残し,同手術後の再発例,あるいは尿管皮膚瘻に発生した腎結石などが本法の適応となる。溶解液はEDTA液,Solution Gなどが用いられるが,前者は蓚酸結石に対してはpH 8,燐酸またはStruvite結石にはpH 6に調整されたものが処方されている1)。しかし,摘出された結石をこれら灌流液で溶解してみると混合成分が多いこともあつて,この組み合せは必ずしも常に効果的とは限らず,両者に差がなかつたり,逆の組み合せの方が効果的な場合もある。
 そこでわれわれは本法の適応例に対し,その患者から摘出した結石を以下に述べる簡単な実験装置を用いて溶石実験を行ない,溶石効果が最も秀れた灌流液を選ぶことにしている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら