icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻3号

1980年03月発行

手術手技 外来小手術のコツ

精管再吻合術

著者: 田島惇1

所属機関: 1浜松医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.223 - P.225

文献概要

 男子の不妊手術としての精管切断術は,不妊の目的が容易にかつ確実に実現できるため,広く施行されている。またその手術は,泌尿器科医にとつてあまり問題はなく,容易に行なうことができる。
 しかし,精管切断術後の再吻合術は多くの問題点があるため,その手術目的を達成することはそう容易ではない。ちなみに,Derrickらが行なつたAmerican Urological Associationのメンバー542人へのアンケート調査では,精管再吻合術後,精液検査で精子を確認できたのは38%であり,また実際妊娠可能となつたのは20%にすぎない1)。このように不満足な成功率のため各種の術式が考案されている。精管再吻合術は精管切断術が増えるにつれて増えていくものと考えられ,われわれ泌尿器科医にとつて成功率を高めることは重要な課題となつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら