icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻4号

1980年04月発行

講座

腫瘍と免疫(4)—細胞性免疫,その成立と発現

著者: 漆崎一朗1

所属機関: 1札幌医科大学癌研内科

ページ範囲:P.331 - P.337

文献概要

はじめに
 生体の免疫反応としては血清中のγ-globulinに依存する体液性免疫と生きた感作リンパ球系細胞に依存する細胞性免疫の2つがあり,前者はB-cellに後者はT-cellに担われているとされている。現在,細胞性免疫として位置づけられる免疫反応には,遅延型過敏症,同種移植免疫反応,感染防御反応がある。これら3つの型の細胞性免疫は発現形態からすればそれぞれに異なつているが,宿主細胞が直接に反応に関与していること,いずれの反応も体液性成分で他の個体に同じ型の免疫反応を導入できないが,細胞成分でのみそれが可能なことである。細胞性免疫の発現,その成立機序について考察してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら