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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻5号

1980年05月発行

文献概要

交見室

尿路のウイルス性疾患について,他

著者: 高木隆治1

所属機関: 1新潟大泌尿器科

ページ範囲:P.494 - P.495

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 岩間先生らの「ヘルペスウイルスによる尿路疾患の2例」(臨泌34巻2号)拝見しました。
 無菌性尿路感染では常にウイルス起原の可能性を考慮するよういわれているにもかかわらず,臨床診療上尿路のウイルス性疾患が確かめられることは少ない。恐らく診断の困難さによるものであろうが,泌尿器科領域でこの方面の検索が比較的乏しいことも関連しているのであろう。たとえば全身性ウイルス感染症(風疹,麻疹,水痘あるいはムンプスなど)の経過中,ウイルス尿の出現することは周知のことであつても,これが腎臓をはじめ,尿路各器官にいかなる影響を及ぼしているかということもはつきりしていない。高々,ムンプスで一過性の腎機能障害(クレアチニン・クリアランスの異常,蛋白尿など)が記載されていても,その実態が明らかに解析されている訳ではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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