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交見室
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岩間先生らの「ヘルペスウイルスによる尿路疾患の2例」(臨泌34巻2号)拝見しました。
無菌性尿路感染では常にウイルス起原の可能性を考慮するよういわれているにもかかわらず,臨床診療上尿路のウイルス性疾患が確かめられることは少ない。恐らく診断の困難さによるものであろうが,泌尿器科領域でこの方面の検索が比較的乏しいことも関連しているのであろう。たとえば全身性ウイルス感染症(風疹,麻疹,水痘あるいはムンプスなど)の経過中,ウイルス尿の出現することは周知のことであつても,これが腎臓をはじめ,尿路各器官にいかなる影響を及ぼしているかということもはつきりしていない。高々,ムンプスで一過性の腎機能障害(クレアチニン・クリアランスの異常,蛋白尿など)が記載されていても,その実態が明らかに解析されている訳ではない。
無菌性尿路感染では常にウイルス起原の可能性を考慮するよういわれているにもかかわらず,臨床診療上尿路のウイルス性疾患が確かめられることは少ない。恐らく診断の困難さによるものであろうが,泌尿器科領域でこの方面の検索が比較的乏しいことも関連しているのであろう。たとえば全身性ウイルス感染症(風疹,麻疹,水痘あるいはムンプスなど)の経過中,ウイルス尿の出現することは周知のことであつても,これが腎臓をはじめ,尿路各器官にいかなる影響を及ぼしているかということもはつきりしていない。高々,ムンプスで一過性の腎機能障害(クレアチニン・クリアランスの異常,蛋白尿など)が記載されていても,その実態が明らかに解析されている訳ではない。
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