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Case Study
主徴とするsilent kidneyが診断を迷わせた高血圧症例
著者: 高木健太郎1 福井巌1
所属機関: 1東京医科歯科大泌尿器科
ページ範囲:P.591 - P.594
文献購入ページに移動30歳の時,発作性の頭痛があり,高血圧を指摘されたことがあるが放置していた。30歳頃より肥満の傾向が出現。36歳頃からは頭痛,血圧上昇(150〜180/120mmHg)のため降圧剤の投与をうけ,血圧は150/80mmHg前後に維持されていた。38歳,すなわち当科初診5ヵ月前,妊娠2ヵ月および子宮筋腫の診断で子宮単純摘除術を受けた。その後血圧は180/120 mmHg前後に固定化するようになつた。そして上記手術2ヵ月後,頭痛,嘔気を伴つて発作性に血圧が240/120 mmHgまで上昇した。そのため近医で検査を受けたところ,排泄性腎盂撮影で左腎が描出されないとのことで当科を紹介され受診した。
家族歴:2児あり,下の子供は11歳。既往歴:腎炎,妊娠中毒症の既往はない。
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