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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻7号

1980年07月発行

手術手技

ex vivo surgeryでの手術手技

著者: 日台英雄1

所属機関: 1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.631 - P.637

文献概要

はじめに
 通常の手術手技をもつてしては不可能または困難な腎病変に対して腎を一旦体外に摘出し出血のない明瞭な視野のもとで時間に追われることなく各種手術手技を駆使して安全確実な手術を行ない腎病変を是正したのち腸骨窩に自家移植する方法がex vivo surgeryである。
 本法については日本人によるpriorityがある1)にもかかわらずむしろ欧米で注目されていたが,近年わが国でも若干の報告がみられるようになつた2〜6)。ex vivo surgeryは成功率も高いと評価されているが,なおかつ腎摘出術,腎手術,自家腎移植といつた通常の手術法からいえばいわばtriplesurgeryともいえる手術である点,その適応はあくまで厳密にすべきであると考えている。著者は腎サンゴ状結石の本法適応については単腎でしかも特殊なケースにのみあてはまるものと思い,したがつてその経験はない。以下著者の経験した腎血管性病変と腎癌例にもとづき手術手技について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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