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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻7号

1980年07月発行

文献概要

原著

後腹膜病変の鑑別診断におけるCT (Computed Tomography)の役割

著者: 加藤哲郎1 根本良介1 森久1 岩田克夫1 三浦邦夫1 清水世紀1

所属機関: 1秋田大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.651 - P.655

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緒言
 泌尿器科領域における全身用Computed Tomo-graphy(以下CTと略す)の有用性に関しては,すでにいくつかの報告が見うけられる1〜3)。これらの報告を総合すると,CTの有用性として次のような点が挙げられる。1)従来のX線検査では描出できなかつた病変を映像化する。2)病変の内部構造を明らかにする。3)病変の水平方向の拡がりを知り,従来のX線検査とあわせた立体的な情報から,治療方針の選定や治療効果の判定に用いる。4)逆行性腎盂撮影,血管撮影あるいは後腹膜送気法などの侵襲の多い検査を省略する。
 ところで,以上のような利点に加えてCTが広く普及し精度も向上した現在では,CTを日常検査の1つと考えて特殊な病変のスクリーニングに使うことも可能である。著者らは今回,従来のX線検査では発見が困難とされていた後腹膜病変の検索にあたり,CTを静脈性腎盂造影(以下IVPと略す)につぐスクリーニング検査として施行した結果,興味ある症例を発見し得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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