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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科34巻7号

1980年07月発行

症例

腎Oncocytoma

著者: 岡田清己1 天谷龍夫1 山本忠男1 森田博人1 熊谷振作1 岸本孝1 桜井勇2 山田勉2

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室 2日本大学医学部第2病理学教室・病院病理科

ページ範囲:P.667 - P.671

文献概要

 腎腫瘍の多くは悪性腫瘍であるが,最近,On-cocytomaと呼ばれる予後良好な腎腫瘍が発表されてきた1〜5)。Oncocytomaとは6)エオジン好性の細胞質を有し,多数の糸粒体が存在している細胞からなる腫瘍である。腎には良性腫瘍として皮質腺腫が存在するが,腎Oncocytomaはそれとは明らかに異なり,組織学的にはむしろ顆粒細胞癌に近い1)。最近,われわれは2例の腎Oncocytomaを経験し,1例はすでに発表している7。観察期間が短いため予後に関しての結論を出すことはできないが,自験例の臨床像,組織像を記載し,文献的考察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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