文献詳細
文献抄録
文献概要
前立腺癌に対する抗男性ホルモン療法の有効期間は平均3年で,その後はしばしば病勢の進行で全身的転移が出現して,患者に激しい疼痛苦悩を与える。著者らは1971年以降,このような患者に半身照射法を試みてその有効性を強調している。
X線照射方法は,臍部を目安として全身を上半部,下半部に分け,各部を腹面,背面として半身照射する。体表面の凹凸をさけ,均等照射できるように表面にBalusを用いる。下半身腹背面照射は800〜1,000rads,上半身腹背面照射は600radsとする。上半身の照射線量が少ないのは放射線性肺炎防止のためである。また頭蓋骨,脳に転移があれば頭部も含めて照射し,この際はcataracta防止のために水晶体をshieldする。上下部の照射順位は疼痛の激しい部を優先する。上下部の照射間隔は,造血機能回復のため6週とする。照射のための入院は48時間(2日)で終わる。
X線照射方法は,臍部を目安として全身を上半部,下半部に分け,各部を腹面,背面として半身照射する。体表面の凹凸をさけ,均等照射できるように表面にBalusを用いる。下半身腹背面照射は800〜1,000rads,上半身腹背面照射は600radsとする。上半身の照射線量が少ないのは放射線性肺炎防止のためである。また頭蓋骨,脳に転移があれば頭部も含めて照射し,この際はcataracta防止のために水晶体をshieldする。上下部の照射順位は疼痛の激しい部を優先する。上下部の照射間隔は,造血機能回復のため6週とする。照射のための入院は48時間(2日)で終わる。
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