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睾丸腫瘍の患者では,対側の睾丸に腫瘍の発生する頻度は正常睾丸に比較して極めて高いことは古くより知られている。
著者らは,1952年より1976年までの間に760例の睾丸腫瘍を治療して,21例に両側に腫瘍の発生を認めており,この21症例について種々の検索を行なつた結果について報告している.著者らの睾丸腫瘍の組織分類はseminoma, malignant teratoma in-termediate(MTI),malignant te-ratoma undifferentiated (MTU)の三つとし,stageはⅠ〜Ⅳとしている。治療としては,stage Ⅰ,Ⅱでは除睾術と後腹膜放射線照射とし,進行性のstage Ⅱ,Ⅲでは抗癌剤,放射線,外科的治療をそれぞれ症例に応じて施行し,stage Ⅳの肺転移では全肺野照射も行なつた。
著者らは,1952年より1976年までの間に760例の睾丸腫瘍を治療して,21例に両側に腫瘍の発生を認めており,この21症例について種々の検索を行なつた結果について報告している.著者らの睾丸腫瘍の組織分類はseminoma, malignant teratoma in-termediate(MTI),malignant te-ratoma undifferentiated (MTU)の三つとし,stageはⅠ〜Ⅳとしている。治療としては,stage Ⅰ,Ⅱでは除睾術と後腹膜放射線照射とし,進行性のstage Ⅱ,Ⅲでは抗癌剤,放射線,外科的治療をそれぞれ症例に応じて施行し,stage Ⅳの肺転移では全肺野照射も行なつた。
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