文献詳細
症例
文献概要
緒言
陰茎癌は比較的稀な泌尿器科疾患である。転移経路は主に浸潤性およびリンパ行性であり,血行性転移は稀であると言われている。最近われわれはこの血行性転移により全身諸臓器に転移巣をきたし短期間のうちに死亡した,いわゆる電撃型陰茎癌(fulminating cancer of the penis:Ormond,1940)の1例を経験し,更に死後剖検を行ない得たので報告するとともに若干の文献的考察を加えたい。
陰茎癌は比較的稀な泌尿器科疾患である。転移経路は主に浸潤性およびリンパ行性であり,血行性転移は稀であると言われている。最近われわれはこの血行性転移により全身諸臓器に転移巣をきたし短期間のうちに死亡した,いわゆる電撃型陰茎癌(fulminating cancer of the penis:Ormond,1940)の1例を経験し,更に死後剖検を行ない得たので報告するとともに若干の文献的考察を加えたい。
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