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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻10号

1981年10月発行

原著

球海綿筋筋電図(誘発筋電図法)を用いたインポテンスの鑑別診断

著者: 滝本至得1 川添和久1 新村武明1 権秉震1 朝岡博1 新井律夫1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.995 - P.1001

文献概要

緒言
 インポテンス患者の診療にあたつて,もつとも重要なことは,それが機能的であるのか,器質的であるのかをまず診断することである。この問題に関しては,多くのすぐれた業績がみられる1〜4)。しかし,これらに記載されている方法は,日常臨床において一般泌尿器科医が施行するには,やや煩雑に過ぎるきらいがあるように思われる。
 われわれは,かねてより,仙髄反射弓の機能検査の一方法として,球海綿体反射(以下BCRと略)を利用し球海綿筋より誘発電位を記録,その平均潜時を検討してきた。これらの成績の一部は,日本泌尿器科学会第45回東部連合総会(1980年10月)において発表したが,今回この比較的簡便で侵襲もほとんどない誘発筋電図法を,インポテンス患者に対しても試みてみたところ,十分臨床に役立つ方法であると思えたので報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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