文献詳細
原著
腎外傷200例の臨床的観察
著者: 大原憲12 青木清一13
所属機関: 1済生会神奈川県病院泌尿器科 2現:大原泌尿器科 3現:日野市立総合病院泌尿器科
ページ範囲:P.1061 - P.1065
文献概要
腎臓は後面は腸腰筋などの筋肉群に,また前面は腹腔内臓器により保護され,後腹膜腔に存するが,腎外傷は腹部外傷のうちでも比較的多いとされている1)。そして,交通事情が激しく,また複雑化してきている現代社会では,交通事故,労災事故などの不慮の事故が多くなつてきており,泌尿器科領域でも外傷学は重要な一分野である。そこで,われわれは過去の経験に基づき,救急医学の一助とするべく,最近までの200例の腎外傷について臨床的観察を行なつたので,ここに報告する。
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