文献詳細
原著
前立腺癌患者の99mTc燐酸化合物による骨シンチグラフィーの臨床的検討
著者: 木下正之1 五十嵐丈太朗1 野垣譲二1 岡田清己1 岸本孝1
所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.1067 - P.1072
文献概要
1971年,Subramanian1)により99mTC燐酸化合物を用いる骨シンチグラフィー(以下骨シンチと略す)が開発されて以来,従来の骨親和性核種を用いる方法に比し,画像,検査時間など種々の点ですぐれていることから,本法は各種骨病変のルーチン検査法として急速に普及した。当然,これはまた前立腺癌骨転移の早期発見,治療効果の判定などにも広く用いられるようになつたが,骨X線所見との対比において画像の判定上問題があることも少なくない。これらの点に鑑み,今回著者らは過去6年間に経験した前立腺癌症例に対する骨シンチ像を臨床的に検討した。
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