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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻12号

1981年12月発行

文献概要

原著

尿道内圧曲線に対する尿道周囲臓器および腹圧の影響について

著者: 森田隆1 佐伯英明1 近藤俊1

所属機関: 1秋田大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1173 - P.1175

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緒言
 尿道内圧測定(UPP)は今やurodynamic検査上欠かせないものになりつつあるが,UPP自体は単に尿道固有の圧記録というより,周囲臓器を含めてのtotalな尿道内圧記録であるにもかかわらず,UPP波形を構成するcomponentsについては,何となく膀胱頸部の立ち上がりとか,外括約筋部がUP maxを表わしているとか言われているだけで,腹圧がどのように影響しているか,直腸の収縮とどのような関係にあるのかというような,尿道の周囲臓器とUPPとの関連についてはあまり検討されていない。
 われわれは犬膀胱尿道を直視下に観察して種々の実験を行なつているが1),その手術操作は,開腹して恥骨結合を除去し,直腸と尿道をも剥離して,尿道固有の動きを見るものである。そこで,今回は開腹操作,直腸の動きなど尿道周囲の要素がUPP曲線にどのような影響を与えるかを検討することによつて,Urodynamics検査上UPPの占める役割に関して考えてみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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