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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻2号

1981年02月発行

原著

経尿道的膀胱腫瘍切除術施行時のmultiple random mucosal biopsyの意義—特に上皮内癌の診断に関して

著者: 藤岡知昭1 岡本重禮1 永田幹男1 李漢栄1 斉木茂樹2

所属機関: 1聖路加国際病院泌尿器科 2聖路加国際病院病理学科

ページ範囲:P.149 - P.154

文献概要

緒言
 膀胱上皮内癌(carcinoma in situ)は表在癌でありながら早期に浸潤癌に移行する危険性があり,かつ広範で不規則な広がりを示すことが多く近年その存在が注目されている1)。しかもその膀胱鏡所見は特異像を認めず多くの症例において潜在した癌として発見されている。
 著者らは今回22例にmultiple random mucosal biopsyを施行し,うち7例に上皮内癌を確認し,これら7例全例に膀胱全摘除を行なつた。これら症例において内視鏡所見を初めとする術前検査,生検および膀胱摘除標本の病理診断とを比較することにより若干の知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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