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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻2号

1981年02月発行

交見室

リニア電子スキャンによる経直腸前立腺縦断層法について

著者: 大内達男1

所属機関: 1順大泌尿器科

ページ範囲:P.198 - P.198

文献概要

 臨泌34巻11号掲載の「リニア電子スキャンによる経直腸前立腺縦断層法」と題する関根.岡先生らの論文を,超音波診断法を実施している泌尿器科医として,更に同じモデルの探触子を同時期に試用した経験者として興味深く拝読した。このreal time imaging methodでsagitalのtamogramを描出し得るまでには過去に長い歴史があつたことを考えねばならない。本邦においては1963年前立腺に対するA mode法を応用した報告をわれわれが最初に行なつたが,これより以前J.J. Wild,Schlegelらの報告もあり,泌尿器科領域への超音波の進出は試みられていた。Wildのradial scanningの試みは学会報告のものが参考にされ,われわれもほとんど同年代の1964年には試作に成功し,実地に患者に応用して1964年第4回日超医研究発表会以来PPI方式による診断法として報告して来た。而後順天堂大学,東北大学を主体とする検討が続けられ,今日では経直腸式のradial scanningとしてほとんど完成の域に達していることは周知の通りである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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