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泌尿器科疾患の総合画像診断(3)—膀胱腫瘍の浸潤度
著者: 舘沢堯1 平松慶博1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系放射線科
ページ範囲:P.231 - P.236
文献購入ページに移動膀胱癌の治療方針の決定,あるいは予後の判定にもつとも重要な要因は,腫瘍自体の悪性度よりその浸潤度にある。したがつて,腫瘍の浸潤度の正確な診断はきわめて重要である。膀胱腫瘍の一般的な診断の目的には,膀胱鏡という優れた検査法があり,膀胱内腔は直接,目で見ることができる。しかし,腫瘍の壁外への浸潤に関しては,内視鏡検査,触診所見のみでは十分に正確な診断は得られないことが多い。今日では,この浸潤度を知る検査法としてはおもに血管造影法,コンピューター断層撮影(以下CTと略す),および超音波検査法が行なわれているので,これらの検査法の診断度や各画像の関わり合いなどを,われわれの経験をもとに文献的考察を加えて述べてみたい。
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