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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻3号

1981年03月発行

文献概要

原著

泌尿器科領域におけるβ2microglobulin(BMG)測定の意義

著者: 原眞1 吉田和弘1 富田勝1 秋元成太1 川井博1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.243 - P.248

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緒言
 β2 microglobulin (以下BMG)は,1968年Berggardら1)により腎疾患患者の尿より分離された分子量11,600の低分子量の蛋白質である2)。BMGはリンパ系細胞により産生され3),正常人の血清,尿,髄液などに存在し,免疫学的にも注目されている4,5)。低分子量のため糸球体で完全に濾過され,尿細管でほとんど100%再吸収,異化される。この性質を利用し,1969年,Petersonら6)が初めて腎疾患の診断に応用して以来,ひろく研究,報告がなされている7〜9)。近年,BMGは腎疾患のみならず,神経疾患,悪性腫瘍,リウマチ性疾患などでも異常を示すことが知られ10),この方面でも応用が試みられている。
 今回,泌尿器科領域におけるBMG測定の意義について若干の検討を行なつたので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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