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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻3号

1981年03月発行

原著

制癌剤大量投与と血液浄化法による急速除去

著者: 阿岸鉄三1 山縣淳1 奥村俊子1 鈴木利昭1 太田和夫1 梅津隆子1 広沢邦浩2

所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター 2東京女子医科大学放射線科

ページ範囲:P.249 - P.254

文献概要

はじめに
 近年,諸臓器の悪性腫瘍に侵された患者の5年生存率は次第に延長してきている。生存率改善の最大の要因は,診断技術の向上による早期発見,早期手術にあると考えられる。しかし,初診時にすでに過度の進行のために被患臓器の切除が不可能であつたり,手術が可能であつても根治手術は不可能である症例も少なくはない。
 このような場合に,制癌剤投与が悪性腫瘍進展を阻止するひとつの手段として採用されるが,臨床的に明らかな効果を示すほどの量の制癌剤を全身的に投与することは,主に造血系などに障害を与えることのために,実際上は不可能であることが多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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