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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科35巻4号

1981年04月発行

文献概要

Urological Letter

病気の診断は総合的でなければならぬ/ショートバウル症候群における蓚酸結石生成の予防に炭酸石灰療法

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.322 - P.322

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 過去10年間における超音波診断,アイソトープスキャンおよびCTスキャンなどによる診断法の進歩はわれわれの診断能力を大いに増進させてくれた。しかし,これらの検査は費用が高いこと,およびこれらの優れた診断能力にも限界があることや偽陽性のあることなどから,いろいろ検討することが必要である。
 われわれの数人の患者で臨床的にはBとCステージの前立腺癌患者をアイソトープスキャンしてもらつたら骨にホットスポットがあるとの返答をもらつた。そこでその後他の多くの検査で追跡したところ,前記のホットスポットは前立腺癌の転移によるものではないことが明らかになつた。したがつて,骨スキャンが陽性であつても,普通のX線所見や外傷あるいは骨ないし関節の疾患についての問診などが大切である。またこのホットスポットが真に転移性疾患によるものか否かのスキャンを繰り返し追跡することが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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