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前立腺癌の診断は経直腸的な触診が現在でも最も重要な検査法であることに変わりがない。しかし,触診上腫瘤が認められたときはその80%はstage Cかstage Dであるといわれ1),早期診断には症状の有無にかかわらず定期的な検査が強調されるところである2)。前立腺癌は診断とともにstagingの決定が重要であり,それによつておのずと治療方針が決定される。診断やstagingの決定に用いられる検査手段は第1表に示すごとく生化学的検査と画像によるものに分けられるが,今回はこれらのうち,画像による前立腺癌の診断とそのstagingについて各々のmodalityの特徴,正診率,限界および関わり合いなどについて検討する。
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