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原著
文献概要
緒言
尿管の形成は,腎盂の形成ほど一般的ではなく,特にその適応については確立された理論はない。過度に拡張した尿管でも原因を除くことによつて回復する場合もあり,尿管自体に対してはあまり積極的な治療法がとられていない。しかし,原因の除去だけでは回復が見込まれない拡張尿管や,拡張した尿管の膀胱への再吻合に際し,積極的に尿管を縫縮することによつて好結果が得られることも報告されている1,2)。そこで,われわれも最近経験した尿管拡張症例を中心に,その縫縮術の適応と手術法について検討した。
尿管の形成は,腎盂の形成ほど一般的ではなく,特にその適応については確立された理論はない。過度に拡張した尿管でも原因を除くことによつて回復する場合もあり,尿管自体に対してはあまり積極的な治療法がとられていない。しかし,原因の除去だけでは回復が見込まれない拡張尿管や,拡張した尿管の膀胱への再吻合に際し,積極的に尿管を縫縮することによつて好結果が得られることも報告されている1,2)。そこで,われわれも最近経験した尿管拡張症例を中心に,その縫縮術の適応と手術法について検討した。
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